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A面生活、B面性活

★エスカレーション 第3話

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★エスカレーション 第3話  ~A面生活☆B面性活~


5.不安と期待

  タクシーを降りると、リゾートホテルのような景色が、麻里子の目の前に広がりました。それでも、正面に見えるフロントデスクの背後には、見慣れた東京湾の風景とレインボーブリッジが見えているから、ここは東京なのだと、そんなことを考えていました。麻里子は、正也に続いてフロント横のコーヒーラウンジに向かって歩いています。表面上は平静を装っていますが、心臓は、今にも、口から飛び出しそうになっています。

 海を見ながら、ダージリンティーを飲んでいると、席を離れていた正也が戻って来ました。そして、ルームキーを見せながら、
「部屋が取れたから、そこで、さっきの続きを聞かせてください。 インターネットに接続できるから」
正也は、そう言いました。


 麻里子が、驚いた表情を見せていると、それを察したかのように、正也は、
「麻里子さんの立場は理解しているつもりですから」
と言いました。

 正直、それが、どういう意味なのかについて、100%理解しているわけではなかったのですが、確かに、自分が混乱していることだけは理解していました。このまま、部屋に行ったら、自分がどんな女に見えてしまうのか、とか、逆に、このまま逃げ出した場合には、どう見えるのかとか・・・。

 そんな中で、麻里子の口から出た言葉が、
「私、主人以外の男性と、あの・・・、そういうことをしたことはなくて・・・、あの・・・」、
そう言いながら、自分は何を言っているんだろうと考えていました。

「大丈夫ですよ。麻里子さんのショーツを脱がそうなんて考えていませんから」
正也は、優しい目をしながら、そう言いました。

 それでも、ショーツという言葉、脱がすという言葉だけで、麻里子を非日常空間に導くには十分でした。体の奥が、熱くなるのを感じていました。そもそも、旦那以外の男性と2人で食事するだけでも後ろめたさを感じている自分が、今度は、ホテルの部屋に入ろうとしているのですから、妄想だけが駆け巡ります。
 なんとも言えない不安に襲われた麻里子は、正也の左腕を掴んで、自身の腕を巻きつけるようにしました。

 長く感じたエレベーターでの時間を過ごした後、白で統一された部屋に入りました。東京バルコニーというキャッチフレーズそのままに、部屋の大きな窓の先には、海が見えていました。穏やかな東京湾を進む船、最初に目に飛び込んでくるレインボーブリッジ、そして、階下から聞こえてくる笑い声。そこは、まさに、東京にいることを忘れてしまうような風景でした。麻里子は、大きな窓の前に立ったまま、しばらく、外の風景を見つめていました。

「何か、お飲みになりますか?」
背後から、正也の声が聞こえます。

「ラウンジで、お紅茶をいただいたばかりなので、大丈夫です、ありがとう」
麻里子は、外の景色を見たまま、そんな返事をしました。

 その直後、正也の両手が、麻里子の肩に、置かれました。麻里子は、一瞬、体を固くしましたが、それに気づかれないように、
「東京に、こんな場所があったんですね。すごく気持ちいいです」
平静を装って、そんな言葉を口にしました。


「麻里子さんの髪、とても良い香りがします」
そう言われて、麻里子は、背後にいる正也の顔を覗き込むようにして、振り返ります。正也の顔は、すぐ近くにありました。そして、そのまま、ふたりの唇が重なりました。麻里子は、体を反転させて、正也に向かい合う姿勢になると、そのまま、自分の顔を、正也の胸にうずめるようにしました。そうすることによって、自分の視線を塞いで、恥ずかしさを隠すための行動でした。

 それでも、結果として、その姿勢は、2人が抱き合うような形になります。両方の肩にあった正也の腕が移動して、今度は、左腕が麻里子の腰のあたりに巻きつけられています。そして、右腕は、背中から腰のあたりを、優しく撫でるようにしています。そうしているうちに、正也の右手は、ワンピースのファスナーを、少しずつ下げ始めました。

「さっき、脱がさないと言いましたけど・・・」
麻里子は、甘えるような声で、正也に話しかけます。それに対する正也の回答は、想定の範囲内でした。

「ショーツを脱がさないと言いましたけど、ワンピースについては、どうでしたっけ?」
ちょっとだけ意地悪な表情を見せながら、正也がそう言うと、ワンピースは、すとんと、床に落ちました。白い上下の下着を付けているとはいえ、そんな姿を男性に見せたのは、結婚してからは初めての経験でした。

 麻里子は、恥ずかしさから逃れるために、
「自分だけ、ずる~い」
等と言いながら、正也のシャツを脱がせて、上半身裸にしました。そして、そのまま、自分の体を密着させていきます。

「気持ちいいです」
「僕もです。麻里子さん、とっても綺麗です」

次の瞬間、軽量ボディーの麻里子は、簡単に、お姫様抱っこされると、そのまま、ベッドに運ばれていました。


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6.ベッド

 2人並んで、ベッドに入って、体を横にします。お互いに下着だけの姿で、体をくっつけてベッドに入っているだけで、麻里子にとっては、十分に刺激的な時間でした。ある意味、この時点では、これで目いっぱいかもしれません。もしも、このまま、“セックスという行為”に直行していたならば、もしかしたら、麻里子は、ベッドから飛び出していたかもしれません。

 正也は、そんな麻里子の心理を察するかのように、つとめて、自然な会話に努めていました。体をくっつけた状態で、麻里子も意識して、セックスとは無関係な会話をするようにしました。例によって、料理の話を中心として、子供のことや、学校の話。それでも、意識して、旦那のことは話題にしようとしていませんでした。それは、後ろめたさの証であり、あるいは、ある種の期待に基づくものかもしれませんでした。

 腕枕してもらいながら、体と体をくっつけて過ごす時間は、とてもリラックスできました。この日が、2人で過ごす初めての時間だということは、すっかりと忘れていました。そして、一瞬、会話が止まった時に、正也が、麻里子の肩を、軽く引き寄せるような動きを見せました。同時に、麻里子は、それに応じるように、自身の体を正也に密着させました。そのまま、どちらからともなく、唇を重ねて行きました。

 正也の手が、ブラジャー越しに乳房を覆って来ます。その手が、動いたり、押し込むような動きをするにつれ、麻里子の呼吸が荒くなってきます。乳房そのもので感じているわけではなく、そのような状況が呼吸を荒くしていました。麻里子も、正也の背中に腕を回して、2人は、お互いに体を横にした状態で、抱き合っていました。その間も、正也の両手は動いていて、まもなく、ブラジャーの結合部が解除されました。
 旦那の一樹以外の男性の目に、その乳房を晒すのは、これが初めてでした。トランジスターグラマーの麻里子ですから、華奢な体の割には、大きな、形の良い乳房が、ブラジャーの下には隠されていました。

「きれいなオッパイですね」
正也は、そう言いながら、乳房に愛撫を加えて行きます。それは、掌と唇を上手に使いながら、麻里子を大切に愛撫していきます。最初は、声を抑えていた麻里子でしたが、すぐに、それは無駄な努力だと分かりました。

 まもなくして、正也の指が、ショーツに触れました。両脚の付け根の部分は、ショーツの布越しでも分かるくらい、しっとりと濡れてしまっていました。乳房、背中、脇腹などを経由した正也の指は、時々、ショーツのある場所に戻ってきて、濡れている部分に触れるものだから、そんな様子を悟られるのではないかという不安が、定期的に、麻里子を襲います。それは、ある時は不安だったり、ある時は、期待だったりしています。


 しばらくすると、正也の指は、両脚の付け根に定着し、その部分を丁寧に刺激するようになりました。
「こんなに濡れていて、僕は、嬉しいです」
正也が、そう言います。

 そして、続けて、こう言います。
「今日は、麻里子さんと近づくことができて幸せでした。約束通り、ショーツは脱がせませんでしたからね」
そう言って、正也は、くったくなく笑いました。

 その後、麻里子は、自分自身の言葉に驚くことになります。

「お願い。最後までして・・・」


>続く


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