５．性器クラミジア感染症について

５．性器クラミジア感染症について



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　日本で感染者数が一番多いSTDは、性器クラミジア感染症です。２０代前半女性の６％強、１０代後半女性の５％程度が、クラミジアに感染していると言われています。

　クラミジアは男女の区別なく感染するＳＴＤですが、特に女性に場合は、クラミジアに感染していても、自覚症状が出にくいために、感染したことに気付かなかったり、症状を悪化させるケースがあります。また、知らない間に、パートナーに感染させてしまうこともあります。

　一般的なデータによると、女性の８０％は、症状が出ないとされています。これらの結果からも明らかなように、感染者数が多いということは、感染機会が豊富にあるということですので、注意が必要です。さらに、最近は、膣性交による感染に限らず、フェラチオ、クンニリングスなどのオーラルセックスによって、「性器からのど」、「のどから性器」への感染が増加しています。

　また、最近では、クラミジアに次いで、「淋菌感染症」も増える傾向にありますので、こちらも注意が必要です。


最後に、ＨＩＶについて、一言、書いておきます。

　世界の主要先進国を見渡してみると、日本だけがＨＩＶ感染者とエイズ患者の数が増えていることをご存じですか。通常、ＨＩＶ（エイズウイルス）に感染した場合には、５年～１０年程の潜伏期間を経て、エイズを発症すれうと言われています。

　しかし、ＨＩＶに感染したら必ず死亡するということではありません。最近では、新しい治療法が開発されていますから、早期発見できれば、ＨＩＶに感染してもエイズの発症を未然防止することができます。

　エイズは不明な部分が多い分だけ怖い病気ですが、正しい知識を持ち、予防を心がけることが肝要です。


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