婚前性交 と 乱交 の間にあるもの・・・

定期的に送られてくる質問メール、それは、
　「フリーセックスって、どんなもの？」
というものです。　ここでも、何度か話題になっているテーマです。

　実際、一見すると過激なワードですから、気になることは事実です。　また、書籍やインターネット上の情報をチェックしても、その解説内容は多岐に渡っているので、正直なところ、下地がない方にとっては謎の言葉、概念だと思います。


※関連情報

　その多岐に渡る解釈については、後ほど、解説を加えることとして、先に、『フリーセックス倶楽部』 としての定義を書いておきます。ちなみに、麻亜宮が最初に　“フリーセックス” を冠したコミュニティーを設立したのは、１９９６年のことです。K-1グランプリで、アンディー・フグが初優勝した年です(^^♪。

最初に結論を書いてしまえば、
　“セックスという行為を、純粋に、趣味として楽しむことをフリーセックスと呼び、その一点において共感できる男女が会員制の閉じたサークルを形成し、それを　フリーセックス倶楽部　と呼ぶ” としたものです。

　そこでは、人間が後から付けたルールや常識、慣習や忖度は必要ありません。　既婚者同士がベッドを共にすれば、世間では、不倫と呼ばれますが、それは後から付けたルールです。お互いに肌を合わせてみたいと感じた男女がいたからベッドを共にしてみた、それだけのことです。

　ベッドを共にしてリビングルームに戻ってきたばかりのカップルが、その３０分後に、それぞれ、他の異性とベッドに入っていても、それを倫理上問題があるなんて言う必要もありません。自分が肌を合わせてみたいと感じた異性が、その日は、２人、３人といた、それだけのことです。

　ショッピングにいって、気に入った洋服があれば着てみたいと思いますし、気に入った車があればオーナーになってみたいと思います。美味しそうなスィーツがあれば食べてみたいと思いますし、魅力的な観光地があれば、そこへ旅行してみたいと考えます。それと、同じことです。

　綺麗な女性と出会えば、彼女の全てを知りたいと感じること、自分の旦那とは違って丁寧なセックスに定評があるメンバーがいれば自分も抱かれてみたいと感じる奥様がいる、これは普通のことです。その相手が人様の奥様や旦那様であるかどうかなんて、そこでは関係のない、ひとつの属性にすぎません。　もちろん、セックスする機会を確保するために、意味のないメール交換を続ける必要もありません。　それが、フリーセックス倶楽部が考えるフリーセックスです。

　もちろん、肌を合わせるためには、「合意を得るプロセス」をクリアする必要があります。　いわゆる、口説く、エスコートするというプロセスです。　誰とでもセックスすることがフリーセックスだという説明を時々、ネット上で見つけることがありますが、倶楽部の場合は、それとは違います。常に、ゼロからのスタート、真剣勝負のサバイバルレースです。

　エステサロンに行って癒される、スポーツクラブで体を動かしてスッキリする、映画を鑑賞して心が癒される・・・、それと同じことです。　良いセックスライフを継続的に楽しめる環境に身を置くことで、心の潤いとゆとりを常に傍らに置いておく、それが大切なコンセプトです。



　そもそも、歴史を遡れば、フリーセックスという言葉は、かなり、曖昧に使われてきました。　

　例えば、青少年の性が社会問題化した１９７０年代には、「一夫一婦はナンセンスなのか」、「フリーセックスは可能か」といった話題が提起されて、マスコミや国会を舞台にして大きな動きがあった時期です。　つまり、当時、フリーセックスという言葉は既に使われていたわけです。
　
　もっとも、当時の、フリーセックスは、性の乱れと同義で使われていたケースも多く、それは性感染症予防を理由にした厚生省の予算戦略のひとつに使われた背景もあるとされております。　さらに、「性の乱れ」とは、すなわち、『婚前性交』　を意味しておりました。　実際、当時のNHKの調査によると、、婚前性交を容認する意見が１９％に対して、結婚式を終えるまで性交するべきではないという意見が５８％と、そういう時代背景があったことは知っておく必要があります。

　それに関連した青少年の意識調査も行われていて、その結果は、「フリーセックス」（「性交は自由に行われてよい」）」に賛成する者は男子４９％、女子１９％程度でしたが、その理由として書かれた記事を確認すると、「お互いの愛情の結びつきだから」が６０％を占めていたことから、「フリーセックス」の内実は「乱交」ではなく「婚前性交」を意味したことがわかる、とされています。

　つまり、当時も、フリーセックスの解釈は確定していなかったことになります。　それも、結婚を前提としたカップルが行う婚前性交　と　乱交　という極端な振れ幅の中にあったことになります。

　フリーセックス倶楽部は乱交サークルではありませんが、ここでも、「それなら、乱交って、どんなこと？」という質問が続くことになります。　乱交サークルではありませんが、乱交パーティーを秘密倶楽部として開催することはありますとか、パートナーをシェアするという意味では、グループセックスというスタイルでもあります・・・、なんて、いろいろな解説を加えれば、さらに、混乱させることになりますよね・・・、きっと。　

　結局、フリーセックス倶楽部がイメージしているフリーセックスを知る方法はひとつ、リモートオフ会や茶会の場で、会員と触れ合っていただくことしかないのだと考えております。　ただ、ひとつだけ言えることは、倶楽部のそれは、婚前性交と乱交の間にあるということです。