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政治ネタ

☆スピード感ということ ~今週の政治ネタ~

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☆スピード感ということ ~今週の政治ネタ~

 東日本大震災から50日になるというのに、今ひとつ復旧が進んでいる感覚がありません。総理大臣も官房長官も、いつの間にか防災服を脱ぎ去ってスーツ姿になっているし、会議をたくさん作っては、「復興計画」などという言葉を頻繁に使うようになっています。しかし、復興の前に、「復旧」を待っている方がたくさん残されていることも事実です。とにかく、この段階で、いまだに、物資が届かないエリアがあるのですから。

 もちろん、復旧を終えてから復興を考えろなどという机上の空論を口にする気はありません。それらは、同時に進められるべきものです。しかし、霞が関と永田町から、指令するだけでは、同時進行は実現できないわけです。そもそも、地域によって、その状況は様々ですし、住民ひとりひとりの生活スタイルも違うのですから。

 どうして、中央政府は、市町村単位で一気に権限移譲を行い、予算的裏付けを付けてあげることをやらないのか、それが不思議で仕方がありません。もっとも住民に近いレベルで具体的な対策を講じる以外、タイムリーな被害者支援を行う方法はないはずなのです。それによってのみ、顔の見える具体的な対応が可能になるのです。

 地方に任せろという声が出ると、中央政府は、「末端の行政組織が被災している」という壊れたレコードプレイヤーのような言い訳をしますが、それは、全体から見れば一部の話ですから、さっさと中央から人材を送り込めば良いだけのことです。結局、あらゆることが大雑把なのです。だから、福島原発から20km以内は避難しろと言いますが、具体的な行先も、移動方法も考えていない。まさに、現実感のない対応です。

現場に任せるためには、そこを信頼する度量が必要です。つまり、それが出来ないということは、自分自身が信頼されていないという事実の裏返しであると考えることもできます。

仮設住宅の入居完了は8月中旬だと言います。これでは、仮設の意味がありません。スピード感が全く違います。また、20km避難圏については、1ヶ月で出ろと言いますが、家畜や寝たきり老人についての言及はありません。これも逆の意味で、スピード感が違います。


ひとりひとりを具体的に救済するために、市町村が自由に動けるようなシステムを、早急に作って欲しいというのが、私が中央政府に臨むことです。

20万人が被災したわけではなく、20万件の被災事案があるということを理解して欲しいのです。


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