fc2ブログ

Welcome to my blog

コラム

72回目の終戦記念日

IMG_7314.jpg


今日、8月15日は終戦記念日。 72回目になります。 不思議なもので、例年、この日は暑いという記憶が残っております。

 『戦争』 という言葉を聞くと、私の祖父母に関する 2つの記憶が呼び起こされます。 

 ひとつめは、祖父が使用していたベルト。 明治生まれで警察関係の重責を担っていた祖父は、今風に言えば、まさに堅物でした。小学校低学年の私が祖父母宅に遊びに行っても、話題は、政治のことばかり。 茶の間のTVに映し出されているのは、NHKだけです。 祖父の口癖は、「検挙に勝る防犯無し」でした。 当時、初めて見た民法番組は、アニメ・黄金バットでした。 ちょうど、その日は、当時としては貴重なカラーテレビが届いた日で、その時だけは、アニメを見せてもらいました。 その日の午後までは、テレビと言えば白黒という常識だったのですが、なんと、色がついておりました。 大人たちは、なぜか、カラーテレビの前で、正座しておりました・・・。 ちなみに、子供心に思ったことは、 「黄金バットって、ゴールドではなく、黄色?」 でした。

 そんな祖父の部屋に、一本のベルトがありました。 それは、戦場で祖父が身に着けていたものなのですが、バックルのセンターに焦げた穴がありました。幸いにも貫通しているわけではないので、深い傷と表現すべきものでした。 これ、戦場でできた銃弾の痕なのです。 銃弾がバックルを直撃したおかげで、祖父は無傷で生還できたという歴史。 


 ふたつめは、祖母の言葉。 家族三世代で外出する時、いつも、繰り返された光景は、 母と祖母が、なかなか、家から出て来ないという場面。 子供と男は、既に、玄関を出て外で待っているのですが、母と祖母は、あいかわらず、家の中を動き回っています。 特に祖母の場合は、祖父以上に どっしり、落ち着いた人物だったので、男たちの声など、スルー、スルーであります。 どうやら、お化粧の時間が長くなってしまい、結果、いろいろな戸締り関連や、後片付け関連が押してしまったようです。

 「化粧したって、かわらない!」などと、半分冗談、半分本音?ともつかない言葉を男どもはかけるのですが、祖母は、それを気にする様子もなく・・・。 そして、祖母の返した言葉が、 「戦争中は、化粧もできなかったんだから」 でありました。 これは、子供心にも印象的だった言葉でした。

 きっと、化粧というものは、外見を変化させるものに限らず、 心の持ち方そのものを変化させるものだと理解しています。それは改善するものではなく、不連続に変革・変質させるものだと理解しています。 男が男性化粧品を使用する行為とは異なる、異質なものだと言えます。

 例えば、東日本大震災の後、友人のメイクを仕事とする女性は、お仕事セット一式を抱えて、宮城県石巻市に出かけて行きました。 いつもは首都圏のスタジオでCM撮影や、雑誌用の撮影のサポートをしている彼女は、私が大型トラックを運転して被災地に行くというニュースを駆け付けて、助手席に乗り込んできました。友人たちから預かった支援物資の隣には、彼女用の美容材料と道具類が積まれておりました。 そして、彼女が実行したボランティア活動は、“避難所生活している女性のためのメイクサービス” でした。 ちょうど、水、居場所、食料、消耗品といった一時対応物資は足りていた頃なので、それは、多くの女性からは感謝をもって受け入れられました。 実際、きれいにメイクしてもらうと、女性の表情や振る舞いは、明らかに変化しました。

 また、若干、ジャンルは違いますが、私の女性友達の中には、豊胸手術を受けた女性がいました。私自身、ちょうど、掌におさまる乳房は好きだったのですが、彼女は、大きくデコルテを見せたドレスを着てみたかった、あるいはバストを誇らしげに強調した水着を着てみたかったとかで、施術を決心しました。 術後のバストマッサージが重要ということで、私は、その日から、ほぼ毎日、彼女の乳房を必死にマッサージしておりました。 この時も、彼女の表情は明らかに変わったし、歩く姿も堂々としておりました。そういう意味では、これも変革・変質でした。


 最後に、初めて知って感動した例があります。 それは、・・・・

※会員専用ブログでも全文をご覧いただけます。
Purchase and enjoy MagabloSM!
This content is a MagabloSM (pay-to-view).
Purchase this content to continue to read!
What is MagabloSM?
関連記事
スポンサーサイト
[PR]