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A面生活、B面性活

第3話 テイスティングSEX 4

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3.A面生活、B面性活

第3話 テイスティングSEX 4

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前回の記事は、コチラです。
http://mark69.blog101.fc2.com/blog-entry-122.html



4.セックスから生まれる愛情もある

特別、それを自身のポリシーとしているわけではないのですが、陽子にとって、プレイとしてのセックスを楽しむ相手に対して、恋愛感情は必要ありません。誤解を恐れずに言ってしまうのならば、自分に好意を持ってくれる男性であれば、自然に、肌を合わせてみることはできます。

テイスティングSEXとは、そういうことだと思っていて、まずは、一度、肌を合わせてみなければ、相性は分からないからです。例えば、他の参加女性には全く人気のなかった男性が、実は、とっても陽子と相性が良かったというケースも、過去には、ありました。最初に肌を合わせた時のフィット感とか、挿入した時に、“当たる場所”の運命的出会い感なんてことも経験済みなのです。実際にセックスしてみてから、失敗したな~と感じるリスクよりは、チャンスロスを回避したいという考え方が、底辺にあります。


「愛している相手でないと、セックスはできない。」

かつて、そんなことを本で読んで、大いに賛同した時代もあります。それも、とても若い時代のことですが、当時は、そんな常識めいたものに、何の疑問も持ちませんでした。というか、恋人以外の男性に、裸を晒し、裸の肌に触れられるとか、性器を晒し、触らせて、挿入させるなんてことは、考えただけでも、嫌悪感を覚えたものです。


そんな自分が、恋愛関係を構築するプロセス、その関係を継続するための行動さえも面倒になってしまったわけですから、人間の感覚なんて、いい加減なものなのだと、つくづく実感している陽子でした。ただし、それでも、あくまでも、陽子のようなセックススタイルを良しとする女性は、異常値なのだと考えていました。つい最近まで。


しかし、時代の変化は、陽子が考えるより、もっと早く進行しているようでした。

ある日、いつもの美容室で、カラーリングの待ち時間に眺めていた女性誌の中に、興味深い記事を見つけました。それは、千人以上の女性をサンプルとして行った、「女性のセックス実態アンケート」を集計した結果について解説を加えたものでした。そこには、いろいろな結果が記載されていて、大部分については、陽子も納得できるものでした。例えば、半分近い人妻は夫のとのセックスを苦痛に感じているとか、イッたふりをした経験を持つ女性は80%いるとか、30%を超える女性は不倫経験があるとか、そんな結果は、予想の範疇でした。

しかし、そんな中で、思わず、陽子が、紙面を高速ですべる視線を止めたのは、こんなアンケート結果でした。


質問は、『交際していない男性とセックスできますか?』というもの。

もちろん、陽子の回答は、YESなのですが、これは、あくまでも少数派のはずでした。ちょうど、日本政界で言えば、社民党とか、共産党くらいのボリューム感のイメージでした。
しかし、結果は、意外なものでした。

なんと、40%の女性は、彼氏や夫でなくてもセックスできると答えているのです。これは、予想を超える実態でした。


相手を好きだと感じれば(好き=恋愛ではない)問題ない、セックスしたい時だったり、後ろめたさを感じながらも、相手が求めてくれるならセックスしても良いと言ったコメントが列記されていました。

また、“無理”とした、いわゆる常識派(?)の女性にしても、中には、微妙な部分が残っています。例えば、セックスできないとした理由として、“不倫、浮気になってしまう”といったものを挙げている女性が、20%弱存在しているのです。これは、あくまでも、相手に恋人や夫がいることがNGの理由でありますから、そこには、我慢・自制という心理が働いているわけです。だから、セックスするという行為については、嫌悪感を持っていないということになります。純粋に、“絶対にセックスしない”と回答した女性は、30%程度ということになります。


この結果を、見て、陽子は、ひとりで、苦笑いしてしまいました。自分は、変態なのだと感じていたところに、このアンケート結果。テイスティングSEXという考えも、そろそろ、多くの女性からキャッチアップされるのかな、そんなことを考えていました。


「何回目のデートで、セックスを許しますか?」

かつて、そんな質問が、大切に使われておりました。男性としては、ドキドキしながら、気になる女性の回答を聞いていたのだと思います。しかし、今の時代、“婚前旅行”という言葉とともに、死語になりつつあります。

改めて、パーティーの風景をイメージしてみる。
たしかに、そこは、『夫や恋人以外の男性とセックスできる女性』が集まる場所ですから、極端なことを言えば、“愛のないセックスが行われる場所”、“セックスに特別な意味を持たせない場所”、DRYな場所なのです。

少なくとも、陽子にとって。。。。

しかし、そこは、生身の男と女。場合によっては、『恋愛感情』が、湧き上がることもあるのです。もちろん、陽子にとっては、ありえない出来事なのですが、パーティーに参加するようになってから、“オンナが、女の子に変化する様子”を、何度か見て来ました。一言で表現するならば、『セックスから生まれる愛情、恋愛感情』ということになります。

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初めて肌を合わせた男女がいるとしましょう。営みを終えた後から、あるいは、営みの最中から、女性が男性に対して、特別な感情を持ってしまうケースが、あります。そうです、セックスをした結果、相手のことを好きになってしまったという事例です。
もちろん、逆の場合もあります。

昔から、何度かセックスしているうちに情が移ってしまったという事例や、だんだん体が馴染んでくるという報告などを耳にしたことはあるはずです。それと、同じことが、グループセックスの空間でも起きているということは、まさに、陽子にとっては、サプライズでした。

そして、その先には、普通の恋愛と同じように、“恋の悩みが存在”することになります。

恋に落ちた彼女、彼は、そこから、新たな悩みを抱えることになります。恋人同士になりたいけれど、それが不倫恋愛、婚外恋愛になってしまうことの悩みや、そもそも、出会いの場が特殊空間であることの後ろめたさが障害になるという現実。また、恋人関係を望む男と、それを望まないグループセックス嗜好の女の間に存在する埋めることのできないギャップなどなど。

そこには、出口のないトンネルが存在するだけであり、ほとんどの場合、ハッピーエンドを望むことのできない現実が待っていることになります。


恋愛から独立したセックスを楽しむためだった空間で顕在化する、体の関係から生まれる恋愛感情は、時として、あっけらかんと、楽しいだけのはずだったリビングルームの風景を変えてしまうことがあります。そこは、恋愛相談の場になることもありますし、
出口のない恋に悩む女性が、涙を見せることもあります。

もちろん、参加者それぞれが、どんな恋愛をし、セックスを楽しむかについて、陽子はコメントする気もないし、興味もない。だから、そんな時は、さっさと小腹を満たして、喉を潤したら、次のテイスティングのために、寝室に向かうことにしているのです。それが、陽子にとって、快適な過ごし方ですから。


テイスティングSEXを通して、GOODと認定された男性は、陽子のリピート対象男性リストに追加されることになりますが、それが、恋愛対象になることはないのです。あくまでも、お気に入りの男性は、セックスパートナーのひとりなのです。


週末のパーティールームには、その夜も、20人を超える男女が集まっていました。陽子は、いつものとおり、お気に入りのランジェリーを選ぶように、気分に合わせてアロマオイルを選ぶように、男性を選んでは、ベッドで過ごす時間を楽しんでいました。

陽子は、男性の熱い胸板に顔をうずめながら、明日から始まる歯科医師としての生活を思い出していました。この夜が過ぎれば、月曜日からは、いつもの、明るく優しい女性歯科医師に戻ることができるのです。ストレスなんかとは無縁な、患者さんに人気のある素敵な女医さんの顔に戻ることができるのです。

「よ~し、しっかりとエネルギー充填するわよ~。」

そう声に出すと、男性の上に、馬乗りになって、男性の両手を、自身の乳房に誘導しました。そして、再び固くなった男性のシンボルを、自身の濡れそぼった場所に押し付けるようにします。すると、それは、ますます固くなって来ました。


「ね、もう一回しよ!」

陽子は、体の奥で、一気に、泉が湧き出すのを感じていました。



おわり


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